サン・フレアアカデミー

「TQE」合格者インタビュー

第100回 法務・契約書(英文和訳)

新保さん

1.自己紹介をお願いします

第100回TQE「法務・契約書」の英文和訳に合格しました新保と申します。5年前に早期退職し在宅で翻訳をしています。TQEに挑戦すること20回以上。ようやく合格することができました。

2.受検した言語の学習歴を教えてください

中学で初めて英語に出会い、大学は英文学科に進学しました。私にとって、英語は、世界は自分が住んでいるここだけではないのだよと教えてくれるものです。
卒業後は、英語とは縁のない仕事に就きましたが、『ENGLISH JOURNAL』を定期購読したり英会話学校に通ったりなど英語との縁は切らずにいました。

3.翻訳の学習歴を教えてください

2012年から契約書分野に特化した勉強を開始しました。地方に住んでいるため、通信講座・インターネット講座が中心で、サン・フレア アカデミーも含め5校の講座を受講しました。サン・フレア アカデミーでは、法務・契約書の中級・上級・実践講座を受講しました。
産業翻訳の分野では、他に金融と治験の講座も受講したのですが、成績は芳しくなく、契約書分野の成績が予想外に良かったので、自分に向いていると思い、契約書分野で行こうと決めました。

4.何がきっかけで翻訳者を目指そうと思いましたか

早期退職して在宅で英語を生かした仕事をしたいと考えたときに、翻訳者を目指そうと思いました。契約書翻訳について言えば、自宅に居ながらにして、ビジネスの動きを感じられるのが魅力的です。

5.TQEを受検したきっかけは何ですか

翻訳の実務経験が無い者が翻訳者になるにはどうしたら良いか戦略を立て、➀翻訳学校で良い成績を取り、親会社の翻訳会社のトライアル受験資格を得て、合格する、②翻訳者ネットワークの誌上トライアルで、実務経験者対象の求人にも応募できるレベルの成績をおさめ、翻訳会社のトライアル受けて合格する、③TQEに合格する、この3つの方法で行こうと思いました。TQE自体のことを知ったのは、『通訳・翻訳ジャーナル』か何か翻訳関連の雑誌だったと思います。

6.TQE合格のために苦労した点、悩んだ点はどういったことでしょうか

上記5で挙げた➀と②は達成できたのですが、TQEの壁は厚く、60点台後半で跳ね返されるばかりでした。どうすれば70点の壁を超えることができるのか悩みましたが、TQE合格者インタビューを読み、特に複数回受験後に合格された方のインタビューを読んで勇気づけられました。

7.苦労した点、悩んだ点はどのように解決されましたか

過去訳はすべて生かせるよう、原文と訳文をエクセルでデータ管理し、サン・フレア アカデミーの法務・契約書の上級講座のテキストと訳例もスキャナーで読み込みデータ化しました。
契約関連知識を増やすために、知的財産管理技能検定の講座を受講したり、米国会社法や米国パートナシップ法の講座を受講したりしました。
また、日頃から役に立ちそうなウェブサイトを探して、項目別にお気に入りに登録しています。
今回は前回より8点アップしたのですが、このような積み重ねが奏功したのだと思います。

8.合格した分野を受検するために参考にした書籍等はありますか

英米法辞典(東京大学出版会)、英文ビジネス契約書大辞典(日本経済新聞出版社)、契約・法律用語英和辞典(IBCパブリッシング)、英文契約書の基礎知識(ジャパンタイムズ)、英文契約書ドラフティングハンドブック(ジャパンタイムズ)等。

専門分野の書籍ではないですが、文法力と長文読解力強化のために「翻訳の布石と定石」、「英文解釈教室」、「最難関大への英文解釈」、「実践ロイヤル英文法」等。

9.翻訳者としてのこれからの計画を教えてください

翻訳力を高めるためこれからも勉強あるのみです。

10.TQE合格を目指す方々にメッセージをお願いします

努力は人を裏切りません。
たとえ不合格になっても、自分の対訳集や用語集にプラスすることができますし、ポイントと解説は最新の参考資料になります。TQEは、受けっぱなしだけは避け、結果発表後は、個別指摘事項、ポイントと解説を読みながら、自分の訳と試訳とを比較し分析してください。

「TQE」概要