セミナー
オンライン
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2025年9月13日(土)14:00~17:00
和訳文とあなたの価値を高めましょう!
和訳⽂を「完成した商品」とする上で、その品質を最終的に決定づけるのは翻訳者の⽇本語⼒であると⾔われます(その認識は今なお、大きな⾼まりを⾒せています)。そして、翻訳における「⽇本語⼒」は
①構⽂⼒(⽂を正しく組み⽴てる⼒)
②表現⼒(⽂意を正確に、かつ深く伝える⼒)
③表記⼒(読みやすい⽂に仕上げる⼒)
という3本柱からなっています。今回は、2本目の柱である表現⼒を強化します。
「自然で読みやすい日本語」のポイントをしっかりお伝えします
今回は、日本語の文章における表現力向上に欠かせない三つのテーマを取り上げ、実習(ワークショップ)を行います。そこでは、「日本語としての自然さ」に問題の残る文を改善するプロセスを通して、文意をしっかり保ちながら自然で読みやすい日本語に仕上げるポイントを身につけていきます。特に今回は、過去2回の「表現力強化編」の文例を一部刷新するとともに録画配信も行います(すでに一度参加した方の復習にも役立ちます)。ぜひこの機会に日本語力のスキルアップを果たし、和訳文とあなたの価値を高めてください!
※今回も行う「重複を解消する」の実習の様⼦なので、セミナー⾵景紹介動画(「重複の解消」編/5分33秒)をぜひ参照してください。また、実習テーマの詳細については、講師のウェブサイト(2019年5月の実施報告欄)を参照してください。
<プログラム>
1. 翻訳における日本語力の重要性について
2. 実習(事例&演習)
①適切な語句を選択する
②重複を解消する
③表現を追求する
3. まとめ ― 実践&スキルアップのために
※カリキュラムは一部変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
<ブラッシュアップ事例>
※身近な例で言えば、
①
先日初めて取引した広告代理店は、かなり謙虚な額を請求してきた。
↓
先日初めて取引した広告代理店は、かなり控えめな額を請求してきた。
②
4項目で構成されたこのプランは、当社の目標を明確に示しています。
↓
4項目からなるこのプランは、当社の目標を明確に示しています。
③
当社では社内のコミュニケーションをよりよいものとし、従業員同士の信頼関係を維持します。
↓
当社では社内のコミュニケーションをよりよいものとし、従業員同士の信頼関係を守ります。
…のように、目の前の文に少し工夫を加えるだけでも、自然で読みやすく、そして価値の高いものになります。当日は、さらに細やかな表現のしかたについてもお伝えします。
今回は、すべての実習においてこのような身近でわかりやすい事例から入り、そこから実地の演習を通して学びを深め、ブラッシュアップのポイントを無理なく身につけていきます。「総とっかえ」ではなく、磨き上げましょう。
あなたが翻訳業務で綴る⽇本語の品質は、和訳⽂の価値に直結しています。ご⾃⾝の仕事の価値をさらに⾼めるために、奮ってご参加ください。
<受講生の声/表現力強化編>
――磯崎先生のお話を聴くのは初めてでしたが、今回、「すでに出来上がっている文章を全取っ替えするのではなく『手入れ』をすることによって、訳文の品質をかなり高めることができるんだ」という発見がありました。現在手がけている外資系企業のウェブコンテンツ翻訳に大いに活用させていただけそうです。充実した講義をありがとうございました!
――今回のお話を聴いて、どの文例も「なぜこう直すべきなのか」が本当に明確だったので、ご説明一つひとつが腑に落ちました。そのおかげで、翻訳者を目指す上での日本語力の重要性を再認識しただけでなく、何かこの3時間で言葉への意識が非常に高まったと感じています。また、演習を通して基礎的な文法事項も学べたので、今後、文章をブラッシュアップするための指針にしたいと思います。
――磯崎先生の明瞭でユーモアのある話し方と多くの演習で、3時間があっという間の講義でした(特に「文脈に合った言葉をしっかり選んでいけば、トーンはおのずから調ってくる」と教えていただいて目が開けました)。今まで、原文の読解よりも出来上がりの日本語に自信が持てないままでしたが、本日教わったことを実践すれば苦手を克服できそうだと強く思いました。質問にもていねいに答えていただいて感謝しています。
(「表現力強化編」受講アンケートより)
※本セミナーは⽇本語の”原理原則”に基づいて参加者の⽅の⽇本語⼒を⾼めるためのものなので、英語などの外国語についての解説はありません。あらかじめご了承ください。
※本セミナーではワークショップを行います。その際は、Zoomの機能「⼿を挙げる」を使って指名された⽅のみ発⾔をお願いいたします。
※本セミナーの進⾏を円滑に⾏うため、セミナー中はお顔を出してご参加いただけますと幸いです。
※本セミナーは2019年5月11日(土)および2022年5月21日(土)に開催した同題のセミナーを一部リニューアルして実施します。
※本セミナーの動画視聴期間は配信開始から7日間です。ご注意ください。