サン・フレアアカデミー

翻訳者登録後のお話

第60回 医学・薬学(和文英訳)

鍋岡さん

1.受注状況など近況を教えて下さい

TQE合格後は、(無理を言って)サン・フレアのプロジェクトマネージャーの方と面談→(やる気だけを買っていただき)翌日に初仕事受注→兼業(1年)→専業(1年)→産休・育休(半年)→復帰後少しずつ仕事量を増やしています(1年半)。現在は、主に平日の日中と夜間に作業しています。

2.サン・フレアから受ける仕事の感想を教えて下さい

取り扱う文書の種類は治験関連が多いですが、社内文書や一般向け資料、論文の翻訳もあり、疾患領域や薬剤の種類も多岐にわたります。参考資料を提供していただける場合が多く、作業方法の指示や翻訳工程、文書の使用目的などもわかりやすく教えてくださるので、スムーズに作業することができます。また、私のライフスタイルを考慮して案件を依頼してくださるので、とても助かっています。兼業時代は金曜受注→月曜納品の週末をまたぐ案件、専業時代は長期にわたりじっくり取り組める大規模案件、育休からの復帰後は平日夜間や週末の作業を伴う短納期案件といった具合です。

3.翻訳の仕事の感想を教えて下さい

翻訳のお仕事はいくら調べても悩んでも答えに辿り着かないことが多々あり、夜間(時々夢でも)や週末も結局翻訳のことを考えてしまっています。それでもあまり苦にはならないので、きっと(今のところは)私にとっての天職なのだろうと思っています。

4.今後の展望を教えて下さい

医薬翻訳者として高品質な翻訳を安定して提供できるように、仕事以外の学習に費やす時間を増やすことが今の課題です。例えば、専門分野の体系的学習や辞書の精読、読みかけの翻訳関連本の完読、日本語の学習、英語のリスニングなどです。本当は10年後、20年後の翻訳者としての自分についてそろそろ考えておかなければいけない時期だと思うのですが、日々ご依頼いただくお仕事とそれ以外の学習を地道に続けながら、これから翻訳者として生き残るための戦略を立てていくつもりです。

5.これからTQEを受験される方へのメッセージをお願いします

私の翻訳者人生は、TQE合格からスタートしました。TQEは難関試験と言われていますが、不合格を恐れずに思い切ってTQEを受験してみることが、翻訳者デビューのきっかけになるかもしれません。すでに翻訳のお仕事をしている方にとっても、TQEは自分の翻訳力を試す面白い機会になると思います。

「TQE」概要