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英訳の醍醐味を味わおう~遠田和子と岩渕デボラの翻訳談義

2020年9月26日(土)14:00~17:00

【遠田先生からのセミナー紹介】
この度、日本の良書を英訳し海外に発信するプロジェクトJapan Libraryで英訳した本が出版されました。
高木凛著『大琉球料理帖』の英語版Traditional Cuisine of the Ryukyu Islandsです。

この本は、琉球の古書『御膳本草』(1832年)をもとに作られた料理本で、翻訳しながら琉球から沖縄に至るまでの歴史や文化についてさまざまな学びを得ることができました。今までの翻訳人生で最も難しい翻訳でしたが、中でも大変だったのは『御膳本草』からの引用を訳すこと。もとは漢文で書かれた日本語が「まったく分からない」事態に直面しました。次に食材の正しい英語名を探すのも大変。辞書の訳語をそのまま使ったら、後にまったく別物と判明し冷や汗をかいたり、たった1字の訳語を探すのに1ヵ月かかったりしたこともありました。そんななか痛感したのが、分野を問わず全ての翻訳に通じる基本中の基本、「字面で訳してはならない」ということ、そして海外読者を念頭にした英訳で求められる「文化を伝える」努力の必要性です。セミナーでは、二つの観点から選んだ実例に基づく事前クイズを出し、受講者参加形式で具体的に翻訳の工夫や注意点を考えたいと思います。

本セミナーでは、長年にわたる共訳パートナーである岩渕デボラさんをゲストに迎えます。
上記料理本をメインに、翻訳の醍醐味を一緒に味わい、楽しく言葉や文化について語り合いませんか?

※本セミナーは日本語にて講義いたします。

【当日のながれ】
14:00~15:00
Introduction   『大琉球料理帖』の英語版Traditional Cuisine of the Ryukyu Islandsについて
Part 1 字面で訳してはならない
「一文字でも疎かにできない」を実感する翻訳のヒヤリハット実例を紹介します(事前クイズあり)。音声やチャット機能を使いながら一緒に考え、適切な訳語を探す体験をしましょう。

<休憩>
15:05~16:00
Part 2 文化を訳す
日本人なら行間を読んで分かる文をそのまま訳しても海外の読者には伝わりません。また歴史や文化的背景の補足がないと意味が伝わらないことも多々あります。具体的な文章で何を足すべきか(ときには引くべきか)を考えます(事前クイズあり)。
<休憩>
16:10~16:30
Part 3 文化を訳す
Part 2の続き
16:30~17:00
Q&A
 皆様からの質問にお答えします。
・ネイティブチェッカー/エディタにぜひ聞いてみたいこと
・出版翻訳について
・その他何でも!
※事前に質問を受け付けます。当日、チャットでも受け付けます。

【ご案内】
参加にあたり、パソコン、マイク、カメラ(パソコン内蔵カメラ可)を用意して、ストレスなく視聴できるネットワーク環境でご受講ください。また、セミナーの前にZoomのテストサイトで動作確認をしてください(Zoomについてはこちら)。カメラなどのご用意ができない場合、聴講のみでもご参加いただけます。

 

 

開催日時
2020年09月26日(土)14:00 〜 17:00
申込締切日
2020年09月24日(木)
課題締切日
2020年09月24日(木)中 ※事前質問をご提出ください。事前クイズの添削はありませんが、講義内で解説いたします(提出任意)。
受講料(税込)
¥5,500

※受講料はお申し込みから1週間以内にお支払いください。
お客さまのご都合による不参加・遅刻・早退の場合、返金はいたしません。
セミナーについての規定はこちらをご確認ください。

定員
50名

※本セミナーの最少開講人数は5名です。

講義内容
  • Introduction 『大琉球料理帖』の英語版Traditional Cuisine of the Ryukyu Islandsについて
  • Part 1 字面で訳してはならない
  • Part 2 文化を訳す
  • Part 3 文化を訳す②
  • Q&A

※Zoomを利用したオンラインセミナーですので、インターネット環境が整っていればどこからでもご参加いただけます。当日のセミナーは録画いたしますので後日復習することも可能です。動画はストリーミング視聴のみでダウンロード視聴はできません。有効期限の設定がございますので、どうぞお早めにご覧ください。

対象者
  • 日英および英日翻訳学習者
  • プロの日英翻訳者・英日翻訳者
  • 出版翻訳に興味のある方
  • 日本文化を海外に紹介する仕事に興味のある方
講師

講師

遠田 和子

青山学院大学文学部英米文学科卒業。在学中にパシフィック大学(米国)に一年留学。 大学卒業後、大手電機会社に勤務し, 数年後フリーランス日英翻訳者として独立。 翻訳の傍ら、翻訳学校講師・英語プレゼン講師を務め、英語学習本・記事の執筆に取り組む。
著書:
『英語「なるほど!」ライティング』、『eリーディング英語学習法』、 『あいさつ・あいづち・あいきょうで3倍話せる英会話』(岩渕デボラと共著、全て講談社)、『Google英文ライティング』(講談社)、『究極の英語ライティング』、『英語でロジカル・シンキング』 (研究社)
岩渕デボラとの共訳書:
星野富弘著『愛、深き淵より』の英語版Love from the Depths─The Story of Tomihiro Hoshino、 斉藤洋著『ルドルフとイッパイアッテナ』の英語版Rudolf and Ippai Attena (講談社)、岡本亮輔著『聖地巡礼—世界遺産からアニメの舞台まで』の英語版Pilgrimages in the Secular Age: From El Camino to Anime (Japan Library)、高木凛著『大琉球料理帖』の英語版Traditional Cuisine of the Ryukyu Islands: A History of Health and Healing (Japan Library)

岩渕 デボラ
パシフィック大学(米国) 在学中に青山学院大学留学をして、そこで遠田和子と知り合う。大学卒業後、アメリカのメソディスト教会を通して、群馬県前橋市にある共愛学園(中高)で教師になる。10年後に翻訳の道に入って、後々南向き翻訳事務所を設立して今にいたる。
英訳分野は幅広い。品質管理、マーケティング、医療、建設など。文学作品では宮部みゆき著『クロスファイア』『魔術はささやく』『龍は眠る』、渡辺純一著『花埋み』、高樹のぶ子著『透光の樹』大沢在昌著『毒猿』など。

群馬県立女子大学国際コミュニケーション科の講師を務める。


講師紹介(遠田和子先生)
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